品種登録完了のお知らせ(シイタケ4品種)
2022/04/04お知らせ
当社のシイタケ品種のうち、原木栽培用2品種と菌床栽培用2品種の計4品種が種苗法に基づき、新たに品種登録されましたので、お知らせいたします。
今回品種登録されましたのは、①原木乾シイタケ品種「もりの金太郎」②原木生シイタケ品種「森104号」③菌床上面発生品種「森Jh114号」④菌床全面栽培品種「森XR2号」です。
各品種の特長は次の通りです。
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①もりの金太郎(原木用秋春出、中低温性)乾◎生○
発生温度範囲 7~20℃ 種駒、成型駒
多収性で株状発生の少ない中低温性の秋出し品種。肉質は硬く、大葉~中葉で肉厚のきのこが採れます。
菌傘はやや平型で明るい。ひだの発色、巻の残りがよく、「冬菇」から「香菇」「香信」まで採取できます。
品種の特性
●菌糸生長が旺盛でほだ木が作りやすい品種です
●ほだ木の出来によっては種駒でも接種年からきのこが発生します
●ほだ起こしは最低気温が12~14℃前後になる頃に行います
●発生中は袋掛けなどで保湿管理することで、良品が採取できます
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②森104号(原木用年内秋冬出、中温性)生◎
発生温度範囲10~23℃ オガ菌、成型駒
オガ種菌、成型駒で接種年の秋から使用できます。
大葉でまんじゅう型のきのこが採れ、小径木から大径木まで幅広く使えます。
品種の特性
●大型でまんじゅう型のどっしりしたきのこが採れます
●肉厚でLサイズ以上のきのこが中心です
●接種年内から使用可能。秋から冬に良質のきのこが採れます
●見た目がきれいで他品種と差別化できます
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③森Jh114号(菌床上面発生用、中温性)
発生温度範囲10~22℃
当社初の上面発生品種です。傘の色は明るく、柄の色は白い。収量性が高く、大型のきのこが収穫できます。
栽培期間を通じて安定した発生が期待できます。菌床持ちがよく、栽培管理も容易です。
品種の特性
●多収性で、栽培期間を通じて安定した芽付きが期待できます
●傘の色が明るく、柄の色は白い品種です
●栽培期間を通じて継続的に発生します
●培養日数は120日程度を確保します
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④森XR2号(菌床全面栽培用、中温性)
発生温度範囲12~20℃
除袋発生から大葉で肉厚で肉質が硬く、ボリューム感のあるきのこが発生します。
多発やきのこの小型化がなく、採取時の労力を軽減できる空調栽培用品種です。
品種の特性
●除袋発生時に多発やきのこが小型化することはありません
●除袋発生時に収量が大きく偏らないため、浸水発生では分散発生します
●培養温度は20~22℃で管理。温度が低いほど除袋発生時の個数が増えやすくなります
●培養日数は100日以上確保。発生温度は日中20~22℃、夜間12~13℃で管理します