株式会社大愛(愛媛県新居浜市)

FOR FARMERS

基本情報

栽培形態 菌床栽培
年間製造数 約30万菌床
従業員数 15名(パート含む)
使用品種 しいたけ:森XR1号
あらげきくらげ:森89号
栽培開始年 昭和60年(1985年)

INTERVIEW

きのこ栽培を始めたきっかけとこれまでの歩みは?Q1

株式会社大愛は昭和50年に設立した会社です。創業当時は資材卸売や工事請負などを行う異業種の会社でした。実際にきのこ栽培へ注目したのは昭和60年になります。現社長の父親である先代社長が健康に興味を持っており、農薬を使用しない農産物を生産しようと考え、出会ったのが『きのこ』でした。

まずは工場生産でひらたけのビン栽培を開始しました。それからより付加価値の高いきのこを栽培したいという想いからアガリクスに着目し、平成5年からは量産体制に入りました。しかしながら平成16年頃に社会問題にまでなった中国産食品問題が発生し、風評被害により売上が10分の1にまで落ち込むほど打撃を受けてしまいます。

そんな苦境に立たされた際に弊社は『しいたけ』に注目をしました。世の中から様々な中国産の商品が敬遠されていく中、国産しいたけの単価が上がり始めたのです。この時、弊社ではしいたけ栽培へ挑戦を決断しました。

森産業の品種を選んだ理由は何ですか?Q2

しいたけ栽培へ挑戦するにあたり、まずは品種選定から行いました。当時四国地方では主流に使われていた品種もありましたが、前例にとらわれることなく様々な品種で栽培試験を行いました。その結果、周囲の反対を押し切ってでも迷わず導入を決めたのが、森産業のシイタケ品種『森XR1号』でした。何よりも安定的な収穫量を見込めることが最大の魅力でした。

栽培の特徴や取り組みについて教えてください。Q3

弊社では、2.5㎏菌床を年間30万個、仕込みから製造しています。設備面は、きのこ事業を始めた当時から稼働し続ける丸型高圧殺菌釜を4基設置し、培養室・発生室に関しては安定した温度の維持管理ができる環境を整えています。製造する菌床の品質面では、培養ムラを限りなく減らすよう細心の注意を払って管理し、出荷の際は品質の安定した良品から優先出荷をしています。

現在は森産業の菌床協力工場としても稼働をしており、しいたけはもちろん、近年需要が高まっているあらげきくらげ菌床の製造も行っております。

今後の展望をお聞かせください。Q4

弊社には大事にしている3つのポリシーがあります。1つ目はきのこを通して社会の健康生活を強力にサポートすることです。2つ目は安心安全な農業を応援し、農業界で必要とされることへチャレンジすることです。3つ目は子供達の好奇心をくすぐるような教育活動に取り組み、理科教育に貢献することです。この3つのポリシーを軸に、弊社では様々な挑戦をしたいと考えています。

実際に現在は、各種きのこ関連商品の開発と発信を推進しています。また、農福連携として障害者雇用をすることで働き口の創出と、高齢化が進む農業界における働き手不足解消へ取り組んでいます。さらに、地元の工業高等専門学校で非常勤講師として授業を行うことや、学生をインターンシップで受け入れる活動もしています。こうした挑戦は弊社の使命だと考えています。引き続き多くのことに邁進していきたいです。

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