農事組合法人ひかり(福島県西白河郡泉崎村)

FOR FARMERS

基本情報

栽培形態 菌床栽培
年間製造数 約110万菌床
従業員数 約90名(パート含む)
使用品種 しいたけ:森XR1号
栽培開始年 平成30年(2018年)

INTERVIEW

きのこ栽培を始めたきっかけは?Q1

農事組合法人ひかりは、親会社の藤田建設工業株式会社が掲げる「木材を利用しての地域循環型社会形成」の一環として2018年7月に誕生しました。

異業種からしいたけ栽培への参入でしたが、そのきっかけはしいたけ栽培を行っていた建設同業者のアドバイスがあったからでした。また、グループ別会社において水稲栽培等を行っていることもあり、会社として農業分野に挑戦しやすい環境があったのも決め手の一つでした。

参入してからのメリットは?Q2

参入によりグループ各会社間でのシナジー効果も生まれております。母体である建設部門のノウハウを使うことで、栽培施設の建設に携わることができましたので、工事は短期間で行えました。

その他にも木質ペレットを製造する部門を持っており、廃菌床については産廃処理ではなく、木質ペレットの原料として有価処理に繋げ、経費を抑える点で絶大な効果を得ております。グループ内でこうしたことができるのは、大きなメリットと考えております。

栽培の特徴や取り組みについて教えてください。Q3

当組合では作業の省力化にも力を入れております。収穫時に作業者の負担軽減へ繋げる目的で、発生室の収穫用台車には菌床テーブルを取り付けることや、包装室内にピロー包装機を設置することでパック詰め作業の軽減化に繋げることなど、様々な取り組みを実施しております。

最近では有機しいたけ栽培へ挑戦をしました。これは高価格帯の販売へ入り込む良いきっかけと捉えた挑戦でした。開始にあたっては、有機認証を受けるための書類準備面で苦労はありましたが、避けては通れないことなので粛々と準備を進めました。管理面においてはグループ内でISO管理を実施していることもあり、特定の条件のもと動くことに抵抗感はありませんでした。

現在、有機品としての販売先はまだまだ少ないのが現実ですが、世間で有機品がより一層求められる状況に変化してきた時、周囲よりも一歩先へ進んでいる状況を作れるのではないかと考えて取り組んでおります。

今後の展望をお聞かせください。Q4

当組合は建設業からの異業種参入をしたため、1個十数グラムといったものを販売するような経験は今までまずしてきませんでした。きのこ業界という建設業界とはまた違ったステージにおいて、これからもっと貪欲に挑戦し続ける必要があると思います。

今後については、とにかく増産を目標としております。しいたけについては年間生で550トンを目標値として生産していますが、これから更に倍の生産量を目指します。加えて新たにあらげきくらげ栽培に着手し、年間生で300トンの生産量を目指します。この目標に向けて、現在栽培工場の増設を計画しております。

当組合は、やると決めたら行動に移すのが早いという自負があります。様々な問題に直面するかもしれないですが、できない理由を考えるよりどうすればできるのかを考え、前進していきたいと思います。森産業様には引き続き色々な部分でご協力をして頂き、当組合の挑戦にお力添えをして頂きたいと思っております。

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