
昭和9年の創業以来、当社研究所ではおよそ1世紀に亘りきのこの研究を続けて参りました。
本社から少し離れた平井山の豊かな自然に囲まれながら、専門性に優れた精鋭の研究陣によって日々研究活動が行われております。
当社研究所の特徴FEATURES
特徴01ニーズから逆算した新品種の開発
森産業の研究開発部門は、きのこ生産者の普遍的なテーマである「多収量・高品質・低コスト」を優良品種の開発を通じて支援させて頂いております。
当社では、委託試験や調査のために研究員自ら生産者のもとへ出向いて生の声を聞き取っています。また、全国の営業員に寄せられたお客様のご要望をすぐに研究陣に共有する体制を取ることで、真に求められる品種特性をリアルタイムで把握することが可能となっております。さらに、長年の研究で社内に蓄積された圧倒的な遺伝資源と育種ノウハウは、ニーズから特定された品種特性の実現に大きな力を発揮しています。
この姿勢の象徴ともいえる品種が、2006年に開発された菌床シイタケ品種:森XR1号です。「経営の効率化のために培養期間がもっと短い品種が欲しい...」という生産者の皆さまの願いを受けて、90日培養という驚異的な品種を誕生させることに成功しました。
特徴02きのこが持つ新しい可能性の探求
新品種開発に加えて、当社では菌の生理生態や培養、発生のメカニズム、菌株保存等に関する基礎データを蓄積しつつ、生理活性物質の探索などの新しい研究課題にも取り組んでいます。
培地・菌床等栽培に関する新技術開発、各種ビタミン・有用物質などの機能的特性を強化したきのこの研究、野生きのこの人工栽培化など多岐にわたる新たな需要の開拓に努めています。さらに、長年の研究で社内に蓄積された圧倒的な遺伝資源と育種ノウハウは、ニーズから特定された品種特性の実現に大きな力を発揮しています。
特に近年においては創薬や医療分野において、きのこの持つ魅力的な成分の数々に注目が集まっています。
※表を左にスワイプしてご覧ください
No | 成分名 | 主なきのこ | 主な効果 | 活用例 |
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1 | エルゴチオネイン | たもぎたけ、ひらたけ、しいたけ |
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2 | エリタデニン | しいたけ |
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3 | ビタミンD2 | 乾椎茸 |
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4 | γアミノ酪酸 (GABA) |
エノキタケ |
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5 | グアニル酸 | 乾椎茸 |
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6 | オルニチン | しいたけ、ぶなしめじ |
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創薬シーズ
の探索 -
医薬部外品
の開発 -
健康食品
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食品新原料
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化粧品原料
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一般財団法人 日本きのこ研究所について

森喜作(初代理事長)は、きのこ研究の成果をより広く社会に役立てたいという願いから昭和48年に財団法人日本きのこ研究所を設立しました(平成24年に内閣総理大臣の認可を受けて一般財団法人へ移行)。当法人は、きのこに関する広範な学術上の基礎研究や応用研究に日々取り組み、きのこ産業の発展を通じて国民経済の向上と社会文化の発展に寄与することを目的としております。